宴席(卓)料理について
普通、円卓を8〜12人で囲む。
前菜、主要料理、点心から成り立つ。
客の着席と同時に前菜がでる。
冷たいもの、暖かいものがあるが、最近は冷たい料理の盛り合わせが多い。
主要料理は、通常8〜10品である。
この中から、代表的料理の名を取って、その宴席の名称にする。
A.燕菜席 海つばめの巣が代表するもの。
B.魚翅席 ふかひれが代表するもの。
C.鮑魚席 あわびが代表するもの。
D.海参席 なまこが代表するもの。
上記の4品が一般的なもので、家庭での卓料理には、別に定めることはない。
ただ、アクセントをつけるなら、手の込んだ豪華料理を3番目あたりにもってくると、ムードも盛り上がってよい。
献立材料は、広い範囲から、季節のものを考えながら、選ぶ。
また、調理法も異なった方がよい。
テーブルの上には、1品だけでなく、客が好みによって、食べられるよう3品位は出したい。
甜醤油
<材料・調味料>
醤油 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 200cc
酒 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 100cc
砂糖 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 200cc
陳皮 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 少量
八角 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 少量
桂皮 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 少量
花椒 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 少量
葱(青い部分)・・・・・・・・・・・・・・・・・ 少量
しょうが ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 少量
<作り方>
1.醤油、酒、砂糖を混合して、
陳皮・八角・桂皮・花椒・葱・しょうがを袋に入れて、
煮立った後、弱火で約1時間煮詰める。(半分位の量になるまで)
甜面醤
<材料・調味料>
八丁味噌 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 300g
水 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 300cc
砂糖 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 150g
醤油 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30cc
酒 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20cc
サラダ油 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40cc
胡麻油 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20cc
<作り方>
1.鍋に味噌を入れて、水を少しずつ加えながら溶かす。
2.(1)に砂糖、醤油、酒を入れ、混ぜながら火にかける。
煮立ったら、弱火にして、約40分煮込む。
3.煮詰まってきたら、サラダ油を加えて、また少し煮込む。
火を止めてから、胡麻油を加えて、全体を混ぜて仕上げる。
泡油
中国料理独特の重要な工程の一つ。
余分な水分を除く。熱の伝導をよくし、内まで柔らかくする。
煮崩れを防ぐ。色をつける。
碗献
調味料を前もって、合わせておくこと。
鍋の操作がしやすくなる。
献立による。
鶏油(チンユー)
鶏の脂身をぬるま湯で洗い、ボールに葱、しょうが、酒少量と共に入れ、
セイロで脂が溶けるまで蒸す。(約1時間半)
油こしでこして使う。(上に浮いたものだけとる)
切り方
条(ジョー) 拍子木切り
絲(スー) 細切り(千切り)
片(ペン) 薄切り
丁(チョウ) さいの目切り
未(モー) みじん切り
泥(ディー) どろどろの状態
滷汁(ルースー)
滷汁で調理した食品は滷味食品といわれ、保存の利くのが特色である。
(漢方生薬の作用による)
滷汁を作る際の香辛料・調味料の配合・選択は、各自の好みによる。
又何度も使用するうちに材料の味が溶けこみ、
新しく加えて(補充して)いくうちに、複雑微妙な味となっていく。
<作り方>
1.鍋に植物油1/3カップ、砂糖2/3カップを入れ、中火で煮る。
かき混ぜていくうちに、色づいて、泡立つようになる。
小さい泡になる頃、水を少量入れてまぜ、
塩大11/2、醤油2カップ、砂糖2カップ、酒1/2カップを加える。
2.下記香辛料を布袋に入れる。
八角(ういきょう)・・・・・・・・・・・・ 15ケ
山椒(さんしょ) ・・・・・・・・・・・・ 30粒
桂皮(肉けい・シナモンスティック)・・・・ 20g
陳皮(みかんの皮を干したもの)・・・・・・ 2〜3片
3.更に、上記香辛料に葱2本、しょうが2〜3片を加え、
弱火で数十分煮込む。
※ 上記滷汁の配合、分量は、あくまで一例。